S級の視線 |
平田生雄 |
第15回 【平凡が良い、平凡で良い】 日々の生活は、平凡で少し退屈な位で良いと思っている。 サッカーも同様で、平凡が良い、平凡で良いと思っている。 試合やトレーニングの内容も特別な物でなくて良いと思っている。 生活の一部にサッカーが有るのが快適であり楽しみであり、長く続ける事が出来るのだと思っています。 「ごはんと味噌汁」は日本の食事では欠かせないものですが、味噌汁の具を工夫したり副食(おかず)に変化を持たせる事で、楽しい食卓になるわけですが、主食の「ごはんと味噌汁」は変らないのです。 サッカーのトレーニングも「味噌汁の具とおかず」を工夫すれば飽きなくて楽しめると思います。 「おふくろの味」というのは特別なものではありませんが、変らない愛情と味を覚えているから「おかわり」したくなりますね。 「チームの味」もそうあって欲しいと願っているのは私だけでは無いと思っております。 いつも同じ仲間達とボールを蹴っていても飽きないし、久し振りに古巣に帰ってボールを蹴ると楽しさが蘇るから、遠く離れていても「おらがチーム」の事は忘れられないのではないでしょうか。 平凡だから特別な日は格別に嬉しいものです。 大会や遠征は各年代での「忘れられない思い出」なのです。 チームの伝統もおふくろの味も「平凡が良い、平凡で良い」のです。 そして、良い物は長く愛されるし受け継がれるのです。 ※ 平田メモ[平凡が最高]より引用 |