S級の視線 |
平田生雄 |
第19回 【Foot Eye & Brain Coordination(続)】 私は平素より、何気無く、疑う事無く行なわれているトレーニングに関して、懐疑心を持って改善・改良を模索する事に「生き甲斐」みたいな楽しみを持っている。 単純で平素のトレーニングに取り入れられているボールポゼッションの遊びは「ボール回し」とか称して3vs1や4vs2が一般的に行なわれている。 ボールフィーリングと相手との駆け引きを楽しむには、うってつけの方法であり世界中で楽しまれている。 「Bobinho」(直訳:馬鹿回し)と言われるように一種のイジメ遊びですね。 数的優位な攻撃側が、良い姿勢とポジションでプレイ出来るので、守備者は相手のミスに期待するしか取れるチャンスは少ないのである。 トレーニングとして考えると、幾つかの欠陥が有る事を理解していれば色々な手法で改善出来る筈です。 参考例として、5vs3を紹介してみました。 コートの広さは12m×8m程度で良いと思いますがトレーニングの目的に応じて変える事も良いでしょう。 「何?こんな事かよ。」そうです簡単な手法なのです。 攻守の条件を同等に近づけて、動きが入って状況判断と、スキル・テクニックの試行錯誤が遊び感覚で出来る筈です。 単純でも複雑でもない手法でゲーム感を養う事が肝要である。 私は「ムービングポゼッション」と称していますが、広さ・人数・条件、等に変化を持たせて目的を失わずに楽しんで欲しいと思います。 |