S級の視線 |
平田生雄 |
第31回 【サッカーの祭典】 世界中が最も熱くなるスポーツイベントと言えばW−Cupであり、W−Cup=進化の歴史であると言っても過言では無い。 現在と違って、技術・戦術・システム等もシンプルであり選手の海外移籍も無かった時代でしたのでスタイルが明確であった。 南米とヨーロッパでは一目瞭然であり、同じ大陸でも微妙に異なっているし、意固地に感じる位にスタイルには「拘りと誇り」を持っていたのである。 「ルールの変遷」も、サッカーの進化であり「時間稼ぎと消極的プレーの排除」「マルチボールシステム」の導入も内容の充実に貢献しているが、ポジション争いでのユニフォームの掴み合いや危険なプレーの廃絶も、今後の命題であろう。 見苦しいプレーと選手生命に関わるプレーはルールの規制に止まらず、FairPlayの提唱が掛け声だけで終わって欲しくないと願っている。 本大会参加チーム数も32チームに増加して、各大陸の予選は厳しく長い戦いを余儀なくされている。 W−Cupに次ぐ大会といえば、ヨーロッパ選手権[Euro]であり南米選手権[Copa−America]であるが、[Euro]は南米の2強を参加させればW−Cup以上の大会であると囁かれているのも事実である。 世界中のトッププレイヤーの大半がヨーロッパのリーグに集結しているので「Euroを中心にサッカーが動いている」と言っても過言ではないようである。 21世紀はアジア・アフリカが躍進する時代と言われています。 2002日韓共催が実現し、2010南アフリカでのW−Cup開催決定も「躍進の証」であると言えます。 サッカーは巨大な産業として政治経済にも影響力を持つようになり[Kingof
Sports]として君臨していますが、その全てを支えているのは「世界で一番愛されている遊び」に他ならないのである。 |