S級の視線 |
平田生雄 |
第5回 【誤りの分析と修正】 間違いに気付き、指摘して修正する。 選手が理解して意欲的に改善に取り組む事が出来れば、指導者冥利に尽きます。 誤りの原因としては @経験不足 A知識不足 B疲労C意思の疎通の不足 D意欲の欠如 E天候・グラウンドなど。 上記以外にも家庭的・社会的要因も挙げられるかも知れない。 [コーチの能力と資質] 選手もコーチも学ぶ事を止めたら向上は有り得ないし、能力も資質も心掛け次第で開発出来るのです。 @動きの経過について注意深く観察する。 A正確な短期記憶のキャパシティ。 B期待と要求が適切である。 C知識の質と簡潔明瞭な「励ましの言葉と示範」 トレーニングでのゲームフリーズやシンクロコーチングにもゲーム中のコーチングでも上記を心掛けて欲しいものです。 慎むべきはネガティブなコーチングである。否定的な言葉・罵声に近いコーチング?・恐怖の言動ect.萎縮した心と身体は「何も学ばない」のです。 とある有名な強豪高校チームでの出来事! 私は見て呆れた。著名監督曰く「何度言ったら解るんだ!」「解ってんのか?」 「ハイ」赤鬼の形相と顔面蒼白の選手達。 「何でミスするんだ」「どこ見てんだ」「何考えてんだ」 夜、一献交しながら「今日は何も指導されませんでしたね」との問いに「今年の選手はレベル低いんですわ」・・・幻滅(*_*) ○○先生もS級ライセンス保持者だ。 私も改善の指導で上手く出来ない事も多いのですが常に前向きに「次はこんな方法で・・・」と向かい合うようにしている。 「学ぶ事を忘れたら指導する事を辞めなければならない」 前フランス代表監督 ロジェ ルメール の言葉より。 |